統合型災害対策指令システム

 

統合型災害対策指令システム
Incident Command System (ICS)

定 義

災害対策活動の効率を高めるために、災害現場における、職務分担・人員配置・救命活動・物資補給などが、一人の意思決定者(Incident Commander) によって統合制御される仕組み。
Incident Commanderは現場活動における、情報管理と資源管理の一切の権限と責任をもつ。

 

起 源 (アメリカの6つの反省)

1. 災害対策を統合する組織の欠如
2. 災害現場と関係機関との情報伝達の不備
3. 合同計画の不備
4. 意思決定者、意思決定基準の欠如
5. 資源管理の不備
6. 予知予報の限界

  

留意事項

1.あらゆるレベルの災害に、対応できるもの
2.あらゆる種類の災害に、適応できるもの
3.日常におきる事故にも大規模災害にも応用できるもの
4.組織・用語・施行細則が共通のものであること
5. ICSと既存の組織の活動が抵触しないこと
6. ICSへの参加が容易で、コストもかからないこと

 

コンセプト

1.災害対策の責任組織(地方自治体)を尊重する
2.目的に応じた活動を行う
3.参加人員の専門性を尊重する
4.職務分担を明確にする

 

特徴

1.Span of Control
2.Modular Organization
3.Common Terminology
4.Integrated Communications
5.Comprehensive Resource Management